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診療案内
ロタウィルス
どんな病気?
ロタウィルスによって子どもの下痢やそれに伴う嘔吐がおこる病気です。嘔吐下痢症とも呼ばれますが、正式には胃腸炎です。その原因のほとんどがウィルスなので、ウィルス性胃腸炎と呼ばれます。
胃腸炎の原因になるウィルスはたくさんありますが、もっとも重症になりやすいのがロタウィルスによる胃腸炎です。ロタウィルス胃腸炎は水のような下痢が何回も続き、それに嘔吐が伴います。体から水分と塩分が失われていき、いわゆる脱水症をおこします。脱水症にはならない場合でも、たいへんつらいものです。
ロタウィルスには多くの種類(型)があり、5歳頃までに少なくとも1回以上はかかりますが、その後も何回かかかることがあります。ただし2回以上かかると重症化する可能性は低くなります。
感染力が強く、保育所などでもあっという間に流行します。手洗いなども大切ですが、完全に伝染を抑えることはできません。根本的な治療法がないため、ワクチンによる予防が重要です。
ポイント!
定期接種の生ワクチンを飲んで(経口)予防します。ロタウィルスによる嘔吐下痢症を防いだり、軽くしたりして、点滴や入院が必要になるほどの重症例を約90%減らします。
2020年から定期接種となりました。WHO(世界保健機関)は、ロタウイルスワクチンを子どもが接種する最重要ワクチンのひとつに位置付けています。
生後2か月になったら、できるだけ早期に接種を開始しましょう。B型肝炎、小児用肺炎球菌、五種混合との同時接種をおすすめしています。生後3か月半過ぎ(生後14週6日)までに1回目を接種しましょう。
「ロタリックス」は1回1.5ml、4週間以上の間隔をあけて2回接種します。
「ロタテック」は1回2ml、4週間以上の間隔をあけて3回接種します。
生後24週以降のお子さま、以前に腸重積症を起こしたお子さま、腸重積症を起こしやすい腸の病気のお子さまは接種を受けることができません。
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